第二回 情報リテラシー論 『インターネット概論と歴史』

2021/10/11

レポート

t f B! P L



【見知らぬ、歴史】

こんにちは! とある学生です。
今回も、長岡造形大学で開講されている「情報リテラシー論」のレポートを書いていきます。
テーマはインターネット概論と歴史ということで、早速まとめていきたいと思います。

1 DID YOU KNOW? 2021

まずは、こちらの動画をご覧ください。



軽くまとめると…

74億人以上の人がネットを利用。
350億のデバイスがネットに繋がる。
毎分400以上の新しいウェブサイトが作成。
毎日70億人以上の人がGoogleを検索。 etc.

この動画から
インターネットの規模は拡大し続けていることが分かりますね!
次の項目では、印象的なエピソードに注目しながら、インターネットがどのように発展してきたのかを見ていきたいと思います。



さらに気になる方は、以下のサイトを見てみてください。
インターネットを利用している人の数や各SNSの利用状況がリアルタイムで分かりますよ!

2 インターネット人口の推移とその歴史


上記の資料を見ると、インターネット人口の増加と共に多くの出来事があったことが分かりますね。
特に注目したいのは、1995年2011年です。

 →1995年 インターネット元年 

 この年はWindows95が発売され、インターネットへ簡単にアクセスすることができるようになり、インターネットが流行語大賞になりました。
これには、Windowsが発売される前(インターネットが一般化する前)に阪神淡路大震災が起きた際、インターネットを使って安否確認ができたことで、インターネットに対する期待感が高まっていたことも関係しているのではないかと思います。

 →2011年 SNS大ブレイク

 この年はスマホが流行語になりました。
SNSが身近になり、東日本大震災が発生した中でも気軽に情報交換ができたため一気に広がりました。

震災で情報が遮断された中、簡単に情報にアクセスできるということに多くの人が気付いたのがこの年というわけですね。


+α 

 
1. 世界で初めて公開されたウェブサイトWorld Wide Web」(1993/4/30)
 多くのサイトのURLについている「WWW」は「World Wide Web」の略

2. World Wide Webのハイパーリンクが危機に突入?
 ホームページの「URL」が分からない人の増加(アプリにはURLがないため)

3. インターネットの回線速度を調べるサービス「FAST」

3 次世代通信規格5G 

さて、インターネットの歴史を軽く見たところで、インターネットの新たな可能性を切り開いていくであろう次世代通信規格5Gについてまとめていきます。

5Gとはモバイル通信機器の世代(通信規格)を表す言葉で、
「G」はGeneration(世代)」を指します。
以下の資料を見てください。

第1世代から第5世代までの変化を見ると、技術の進化に伴って、できることがどんどんと増えていることが分かりますね!

 →4Gと5Gの違い

ここで、第4世代(4G)と第5世代(5G)でどれくらいの違いがあるのか紹介します。

通信速度 100倍
通信容量 1000倍
同時接続端末数  100倍
遅延時間     10分の1

ここまで違うとは驚きですよね。
次は、これからの生活がどのような変化を遂げていくのか見てみましょう!

 →5Gで何が変わるのか?

無制限のデータプランが標準化される。
 従来はデータプランを無制限にしてしまうと通信回線がダウンしてしまうため制限が設けられていましたが、通信できる容量や同時接続数が大幅に増えるので無制限にできるわけです。

アプリが端末の性能に依存しなくなる
 通信の速度や容量が増えるため、サーバーで処理を行ったものを端末に表示することができるようになり、端末で処理を行う必要がなくなります。そのため、スマートフォンの処理性能に関係なく高画質な映像を表示することができるようになりますね。

混み合った環境でも、容易につながる。
 同時に多くの端末を接続できるため、「アクセスが集中しすぎて重い!」ということがなくなります。

信号が弱くても、動画と音楽が同じ感覚で利用できる。
 遅延がほとんどなくなるため、データの重さに関係なく、快適に利用できます。


4 メディア同士の関係と情報量の増加

ここまでインターネットの歴史や5Gについて話してきました。
次はテレビがインターネットとどのような関係にあるのかを話していきたいのですが. . .

ここで皆さんに質問があります。

あなたはテレビをよく見る方ですか?それともあまり見ない方ですか?

若い人であればあるほど、あまり見ないという人が多いのではないでしょうか?
実はその要因の一つとして、
テレビとインターネットの利用時間が重なってきているということが挙げられるのです。

 →テレビとインターネットの関係

下の資料を見てください。

昔はインターネットに接続する際、「ダイヤルアップ接続」という方式が使われていました。
それは電話回線経由でインターネットに接続するもので、深夜割引というものがありました。
つまり、

ゴールデンタイム(19時〜22時)にテレビ
         ⬇︎
     深夜にインターネット

という流れができており、利用時間は重なっていませんでした。
しかし、時代が進むにつれてインターネットに時間の制約がなくなり、テレビとインターネットの利用時間が重なってしまいました。
共存関係から、競合相手になってしまったということですね。

最近ではテレビがインターネットに進出してきているため、
その関係もまた変わりつつあります。

 →情報量の増加

テレビとインターネットの関係について話しましたが、インターネットが普及したことで私たちが把握できないほど多くの情報が溢れるようになりましたよね!
実は、情報量の増加にデバイスの進化が追いついていないんです。

これまで情報を取得するためのメディアとして、
 新聞➡︎ラジオ➡︎テレビ➡︎パソコン➡︎スマホ
と進化していき、それに伴って受け取れる情報の量も増えていきました。
しかしそれでも消費しきれないほどの情報が日々生み出されています。

上の資料から、1996年から2006年までで
情報量が532倍に増えているのに対して、
消費されている情報量は65倍しか増えていないんです。
2006年時点でこの差なので、現在はもっと差が開いていることでしょう。
また、デバイスの進化に伴ってライフスタイルも変化していることが分かりますね。

ところで!
江戸時代の人と現代人とでは取得できる情報の量にどれくらいの差があるか分かりますか?
なんと. . .
江戸時代の人が一生かけて入手する情報
現代人は一日で入手していると言われているんです!

脳の機能はほとんど変わっていないのに、これだけ情報量が増えていると知ると、
いつか人間の脳がパンクしてしまうのではないかと思ってしまいますね。



1.ダイヤルアップ接続音
ダイヤルアップ接続は電話回線を用いていたため、接続の際に「ピポパポパピピポピポ、ピ-ガガガ」というような独特の音が聞こえるものだったそうです。
聞いてみたい方は下のリンクからどうぞ!
  ダイヤルアップ接続音 ※音量注意

2.NHKの時報
「ポッ、ポッ、ポッ、ピーー...」という音を知っていますか?
NHKで定時を知らせる際に鳴っていた音です。
実はアナログ放送からデジタル放送に切り替わった時に廃止されてしまったんです。
その理由というのが、正確な時間を伝えられなくなったからだそうです。
デジタル放送では圧縮した情報を各家庭のテレビで解凍するので遅延が発生してしまうんだとか。
デジタル放送になることで、こんなデメリットがあったとは知りませんでした。

5 WEBブラウザの歴史


今度はWEBブラウザの歴史についてまとめていきます。

1993 Mosaic 発表 
 →画像が表示できるブラウザとして人気になる

1994 Netscape Navigator 発表
 →最盛期にシェア9割を超える

1995 Microsoft Internet Explorer(IE)
 →PCに標準搭載

1997 Apple Internet Explorer for Mac を搭載

1998 Netscape Navigatorのフリーソフト化
 Mozillaに開発や運営を引き渡す。

2003 Apple Safari 開発

2004 Mozilla Firefox 発表

2008 Google Chrome 開発
 →Firefoxの開発者を引き抜いた

2012 Google Chrome シェア世界一位


こうしてみると、Netscape➡︎Mozilla➡︎Google 開発者が移動していることが分かります
今シェアで世界一位を誇っている Google Chrome の元をたどっていくと、
かつてシェア9割を超えた Netscape にたどり着くというのは面白いですね。

WEBブラウザのシェアの変化を表した動画があるので、興味のある方はご覧ください。

6 今後のインターネット

皆さん、IoT という言葉をご存知でしょうか?
IoTとは、Internet of Things(モノのインターネット)の略です。
さらに言うと、「モノ」がインターネットに接続するだけでなく、モノ同士がインターネットのように繋がり、情報交換を行うことで、相互に制御する仕組みのことです。

今後は、人と人がインターネットで繋がるだけでなく、
「モノ」もインターネットに繋がっていくんです。

といっても想像しにくいですよね。
すでに商品として発売されていたり、特許として出願されているものがあるので紹介したいと思います。

 →AirVolt

この商品は、コンセントにさすトランスミッターと、スマホのコネクタ部分にさすレシーバーの2つで構成されていて、最大12メートルの範囲でスマホを電波で充電できるというものです。
つまり、コードがいらないというわけです。
それだけではなく、現在発売されているものとは違い、接触させる必要がないんです。
これは便利かもしれませんね。

噂では、このようなワイヤレス充電技術を搭載したiPhoneをAppleが開発しているという話もあるようです。

 →電力の送受信技術

米国特許商標庁のサイトから、SONYが「NFC(近距離無線通信)におけるデータと電力の送受信法」という特許を出願していることが分かります。
これはどういうことかと言うと、
友達のスマホから無線で電力を借りることが可能になるかもしれないと言うことです。
これは画期的ですね。


ここまで二つIoTの例を挙げましたが他にも色々な可能性があるので紹介していきます。

 →「IoT」「AI」「ビッグデータ」

デバイスがIoT化されていくと、そこから今までよりも膨大なデータを取得することができるようになり、AIの更なる発展が望めます。

 →Starlink

イーロンマスクのSpaceXがネット接続の衛星「Starlink」をすでに1000基打ち上げていて、これにより、衛星からインターネットに直接接続できるようになります。
つまり、この衛星を地球の周りに張り巡らせることで、圏外がなくなることになります。
SpaceXはさらに4,2000基を打ち上げる予定で、
Google、Amazon、Facebook、Appleも計画中とのことです。

. . .と言うことで、とてもワクワクする内容ですね!

まとめ

今回は、インターネット概論と歴史についてまとめてみました。
いかがでしたでしょうか。

これまでインターネットがどのような歴史を辿ってきたのか、そしてこれからどんな未来が待っているのかについて学ぶことができ、とてもワクワクする内容でした。
第三回の情報リテラシー論も楽しみです。

では、次回の情報リテラシー論でお会いしましょう!


 情報リテラシー論 担当教員 
イーンスパイア株式会社代表取締役   
ネットビジネス・アナリスト横田秀珠 

 長岡造形大学URL 

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